キャリアの積み重ねに専門性が必要か否かは意見が分かれますが、業種によって異なると考えられます。例えば医師や看護師などのような高い技術を必要とする仕事であれば、高度な専門性は必要です。仕事自体も需要がなくなることはありませんし、専門技術を高めることで信頼感を得られます。しかし、全ての職種でこれが成り立つかというと話は変わります。時代の流れと共に淘汰される職種もありますし、専門技術に固執することで仕事を失うケースもあります。
では、そのような専門技術を高めることは不要かというと、それも違います。どんな仕事でも、とことん極めることで見えてくる世界が変わります。その結果視野が広がり、新たな発見や気づきを得るものです。そこから新しい道を発見することもありますし、チャンスを掴むきっかけを得ることもあります。キャリアプランは不変ではないといえますが、新たなプランを得るチャンスは努力の先にあります。
高い専門技術を持つ人は、それを認める人から注目されます。そしてその努力を見込んで、力を貸して欲しいとの誘いもあるわけです。このようにキャリアの道筋は高い技術の延長にあるのではなく、それがきっかけとなって開かれることが分かります。そのために常に自分が取り組んでいる仕事の質を高めて、あらゆるチャンスの訪れに備えることが大事です。どこからどのような話が舞い込んでくるのか分からないため、努力や技術を高める手段などを身につけて仕事に役立つ専門性を高めていく必要があります。